今年で10年目を迎えたデジタルサイネージジャパン。
これは一般社団法人デジタルサイネージコンソーシアム(DSC)によって開催されているイベントです。
毎年優秀なデジタルサイネージ作品に対して、クリエイティブ部門やテクノロジー部門など各部門で表彰されています。
今回は、デジタルサイネージジャパン2017でアワードに輝いた作品から一部をご紹介します。
TECHNOLOGY 技術・ハード部門
『FLIP DOT』
『NTTドコモ』が若い世代に注目してもらうために採用したユニークな方法のデジタルサイネージです。
『FLIP DOT』(フリップドット)と名付けられた広告は、2万5000枚の白と黒のドットを反転制御することで映像を創り出すというデジタルサイネージです。
映像を映すだけでなく、内蔵したセンサーが広告の前に立った人を感知し、動きを反映させた映像を作りだすという演出も施されています。
パタパタと表示を変える昔の駅や空港のフラップ式案内掲示板を思わせるようなアナログな構造と、現代のテクノロジーを融合させたデジタルサイネージです。
これは、DSC10周年賞作品として表彰されました。
CREATIVE クリエイティブ部門
『マジョリカマジョルカ MAJOLICA MUSEUM』
資生堂が行った、東京メトロ新宿駅の柱をショウケースに見立てることで、駅構内がミュージアムになったかのような空間を演出したサイネージ作品です。
柱の4面にデジタルサイネージを取り付けて映像を映すことで、柱の中の商品を立体視させます。
さらに、全てのサイネージはリンクしており、ミュージアムとなったその空間を鳥(マジョリカバード)が飛び回る姿も楽しむことができます。
鳥が落とした手紙のQRコードを読み取ると特設サイトに移動し占いを楽しめるなど、さまざまな演出が施されています。
日常に非日常の空間を創り出し、見るものと非日常の世界を結ぶといった演出は多くの人たちを喜ばせました。
GRANDPRIX グランプリ作品
LOCATION部門入賞作品
『巨大X線検査機 出現 / 博多通りもん』
明月道(めいげつどう)が福岡空港国内線出発口ターミナルに設置したデジタルサイネージです。
出発保安検査場のフロア上部にあるフライトインフォメーションを挟むようにして、2台設置されています。
このサイネージには、X線検査機の中を荷物が通過する映像が表示されます。
X線によってスケルトンになった荷物には、福岡お土産の定番「博多通りもん」のパッケージが写し出され、見る人に商品購買意欲を訴求します。
手荷物をX線に通すという行為は日常ではほとんどないことですが、空港でこの映像を流すことで何の説明もなく見る人に理解してもらえるという、場所と状況を上手く活かしたこのデジタルサイネージが今年(2017年)のグランプリでした。
デジタルサイネージは、最新技術を活かしたものやアナログと融合させたもの、状況と場所を活用したものなど、さまざまな活用方法が生まれています。
これからも、広告を見る側が思わず驚いたり笑ったりしてしまうような作品が生まれてくるでしょう。
デジタルサイネージの今後の発展が楽しみですね。
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