最近さまざまな業界から注目を浴びているデジタルサイネージ(電子看板)ですが、その一部にインタラクティブサイネージというものがあります。
「対話型看板」「双方向型看板」といった意味になります。
インタラクティブサイネージはその言葉の通り、デジタルサイネージにインタラクティブな要素を追加したものです。
ユーザーがデジタルサイネージにアクセスした際、何らかの能動的な反応が返ってくるサイネージです。
無限と言っていいほどの使い方がありますが、ここではそのいくつかをご紹介します。
■人の動きに反応する
モニタの前を人が通ったことに反応し音を出したり、掲示している映像を変化させたりするといったものは一般的にもよく見かけることがあります。
またインタラクティブサイネージが設定してある床の上をユーザーが歩いた際、その移動にあわせて足元に水面の波紋を出したり花が咲くようなエフェクトを表示させたりすることなどもできます。
人の動きに反応するため、ユーザーに足を止めさせたり興味を引いたりすることにおいて、とても有効的な空間演出です。
■SNSと連動した動きを
デジタルサイネージに設置されたカメラをFacebookやTwitterと連動させ、撮影した写真をSNSに自動でアップロードすることができます。
その際、ユーザーがコメントや落書きを自分で追加することができる機能なども併用すれば、それだけでひとつのエンターテイメントが成立し、それをSNSで配信するという使い方が可能になります。
■求められる情報を適切に提供する
デジタルサイネージにアクセスしたユーザーが情報を入力すると、ユーザーの求める情報を提供されるという流れがインタラクティブサイネージの基本的な使い方になります。
さまざまな店舗の情報を保有するデジタルサイネージから「ユーザーが目的とする業種の店舗のクーポンだけを配信する」などといったことに利用されています。
近年では、ユーザーの持つ情報をサイネージ側が能動的に取得していくというデジタルサイネージも登場しています。
サイネージのモニタの前を通った人の顔を認識し、年齢や性別、表情などを判断し、そこからそのような人物が必要とするような情報コンテンツをモニタ上に自動で再生する、という手法です。
インタラクティブサイネージには情報を配信するだけではなく情報を収集することができるという特徴があります。
ユーザーに対する情報を配信しながら、そのユーザーが求めている情報を蓄積してゆくことができるというのはインタラクティブサイネージの他には替え難いメリットでしょう。
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