スクリーンやディスプレイを使い情報を発信するデジタルサイネージ。電車の駅や、ショップの店頭などで実際に目にしたことのある方も多いと思います。
そのデジタルサイネージに、顔認識機能の搭載されたものがあるのをご存知でしょうか。
顔認識できるようになったことで、デジタルサイネージの可能性が大きく広がると考えられています。
ここでは、顔認識機能が搭載されることでデジタルサイネージがどのような効果を持つことになるのか、簡単にご紹介します。
来店者を顔認識で分析できるようになる
顔認識機能は、マーケティングに大きな効果をもたらすと考えられています。
顔認識することですべての来店者を分析することができるようになるのです。
というのは、従来まで購買層の年齢や性別の分析は、POSシステム(販売時点情報管理システム)でおこなわれていました。
これは商品をレジで購入した時点の情報を使い分析するものです。そのため「購買者」の分析をすることは可能ですが、商品を買わなかった人、すなわち「非購買者」の分析をすることはできません。
なぜその購買層がその商品を買わなかったのか、については知ることができなかったのです。
しかし、顔認識で来店者の層をすべて把握できれば購買者だけではなく、非購買者の分析をすることも可能になります。
顔認識機能を搭載することでより幅広いマーケティング分析が可能になるのです。
顔認識機能搭載のデジタルサイネージで広告効果の分析もできる
顔認識機能は、店内の防犯カメラなどに搭載されることがあります。それでも来店者それぞれの年齢や性別を推定することが可能です。
しかしデジタルサイネージに搭載することで、購買者や非購買者の属性だけではなく来店者の興味や関心、また広告効果についても分析できるようになります。
デジタルサイネージは主に情報発信や広告掲載などを目的に利用されます。
つまり、デジタルサイネージを見ている人、というのは、そこに掲載されている情報や広告に興味があるということです。
また、顔認識機能で判別できるのは年齢や性別、体格などの身体的な特徴だけではありません。
表情を識別して、来店者の感情なども識別することができます。
ほかにも服の色を識別し、来店者の趣味などのようなものを判別することができるものもあります。
これらの情報を収集、分析することで、より具体的に広告効果の分析が可能になるのです。
顔認識機能で来店者の属性を分析できるようになることで、より訴求率の高い広告を表示することができ、デジタルサイネージの広告効果を向上させられるようになりました。
デジタルサイネージの可能性がより広がったと言えるでしょう。
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