デジタルサイネージ(Digital Signage=電子看板)とは表示と通信にデジタル技術を利用して平面物に映像を表示することによって行う広告です。
デジタル技術を用いて表示させるため、秒単位で表示内容を切り替えたり、動画表示を行うことなども可能で、従来の「広告」よりも遙かに豊富な表現方法を持ち、多様な映像情報を展開できます。
たとえば、特定の映像を表示させるだけではなく、カメラで撮影した映像をリアルタイム処理し「閲覧者のニーズに最適なアイテムを表示させる」などという少し前であれば近未来の出来事かと思うような広告展開すら、可能にしてくれます。
これまででは考えられもしなかった新しい技術の実験場として、デジタルサイネージはいま、注目を集めています。
■デジタルサイネージの仕組み
基本的な仕組みはそれほど難しいものではありません。
ストレージに保存されたデータを、デジタル通信路を用いて送信し、さまざまな場所にあるディスプレイに表示するというものです。
表示面積は小さいものであれば、数センチ四方から、大きなものであればビル等の建造物の壁面サイズまで多岐にわたります。
表示方法としてはディスプレイに直接表示するもの、また映像プロジェクタなどによって投影して表示する方法もあります。
さまざまなシーンで活用されているデジタルサイネージですが、ひとつ挙げるとすれば渋谷のスクランブル交差点にある四つの巨大モニタがあります。
実際にご覧になったことはなくても、TVなどであのモニタを知らない方はおられないでしょう。
■デジタルサイネージのメリット
デジタルサイネージはここ数年で急速に普及してきました。
日本ではまだそれほど目立ってはいませんが、欧米では既に各所に取り入れられ、美術館、映画館、銀行、デパート、スーパー、ビルの壁面や駅、病院、空港、その他ありとあらゆるアミューズメントスポットで利用されています。
デジタルサイネージがこれだけ急速に普及してきた原因のひとつとして、作成、取り扱いのしやすさ、費用対効果の高さが挙げられます。
また、新しい技術であるため、それだけで衆目を集めやすい、というメリットもあります。
■PowerPointでも
現在、オフィスで利用されている殆どのパソコンにはMicrosoft Officeがインストールされています。
Microsoft Officeの一部である、PowerPointのスライドでもデジタルサイネージで配信するためのコンテンツを作成することが出来ます。
方法は簡単、普段プレゼンテーションなどのためにPowerPointでスライドを作成するのと同じように、データを作成するだけです。
PowerPointでは動画を作成することも可能ですから、動画でデータを作成すれば、動的なコンテンツに仕上げることも出来ます。
PowerPointの基本的な機能を使うことの出来る人員は多いので、コンテンツ作成のために人員をゼロから教育したり、外注に出したりする必要もなく、コストの削減が見込めます。
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