2017年11月、ブックファースト新宿店にAIの店員、その名も「ミームさん」が登場しました。
この新たな変化や試みに、書店や書店を訪れる人から多くの関心を得ています。
このAI店員の登場は、私たちにとってどのような恩恵があるのでしょうか。ここでご紹介します。
AI書店員「ミームさん」デビュー
2017年11月6日、ブックファースト新宿店にて「ミームさん」というAI書店員がデビューしました。
書店を訪れた人がミームさんのモニター前に立ち止まり、スタートボタンを押すと、ミームさんはボタンを押した人の顔の表情を、「うれしい」「普通」「悲しい」の3パターンから分析し、おすすめの本を紹介します。
11月6日は、アガサ・クリスティフェアとの連動ということでアガサクリスティー著の51冊の中からおすすめの本が紹介されました。
この「ミームさん」の発起人は株式会社トーハン「ほんをうえるプロジェクト」の吉村博光氏です。
狙いは“きっかけ作り”
ミームさんを介して行うのは、新たな本との出会いです。
実際に自分に合う本を薦められているような疑似体験をすることで、本そのものへの興味喚起を促そうというもの。
書店に行けば有名人の推薦文や広告で氾濫していますが、どうしても無機質になりがちです。
書店に行く前に事前情報があり、購入する本をピックアップしていれば話は別ですが、多くの本が置いてある書店では、どれを購入するか迷ってしまう方も大勢います。
ミームさんはそんな人の背中も押してくれる手助けになってくれることでしょう。
ミームさんというAI書店員には本を読むきっかけ作りを創出していくことが期待されます。
AI書店員導入の目的
発起人の株式会社トーハンは出版総合商社。新刊やベストセラーに限らず優れた本を独自に本屋さんに紹介する「ほんをうえるプロジェクト」をすすめています。
ほんをうえるプロジェクトとは、本当に面白い本をベストセラーへとつなげるための取りくみです。
この「ほんをうえるプロジェクト」の一環としてミームさんが開発されました。
AIが書店に登場することが無かったことから今回は試験的なところもあり、集客と新たな本の販売促進に繋がるのか注目されています。
「ミームさん」の仕組み
まず、デジタルサイネージ上部のカメラで操作する人の顔と表情を認識します。
取りこんだ情報から、対象者の性別、年代、表情を分析し、その結果と本のデータベースを照らし合わせ、最終的にAIがおすすめ本を利用者へ提供します。
顔を認証することから、プライバシーの問題が懸念されますが、映像の録画や保存はされず個人の特定ができないようになっているため安心です。
ミームさんを使った今後の取り組み
このAI書店員「ミームさん」を導入する店舗は増えていく見込みです。
ミームさんのシステムをどういった年代の人が使ったかを分析することで、「今後どのようなフェアと連動させるか」といったことも検討されていくそうです。
トーハンの「ほんをうえるプロジェクト」ではミームさん以外にもIoT施策「次世代型電子POP」など、画期的な企画を展開しており、今後の「ほんをうえるプロジェクト」にも注目です。
良質な本との出会いが創出されることは書店にとっても消費者にとっても素晴らしいことです。
それだけにミームさんにかかる期待は大きいでしょう。
AIに本を紹介される事が当たり前となる日は、もうすぐそこまで来ているのかもしれません。
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